厚労省、来年8月以降20ヶ月齢以下のBSE検査助成打ち切り
厚生労働省は、今週28日、牛の生後20ヶ月齢以下を対象に都道府県が自主的に行っているBSE検査に対する国の助成を来年7月末で打ち切ることを決めた
新しい病気の発生・拡散、「過去にない速さ」 WHO
国境を越えた人の移動が加速するなかで、新しい病気も急速に世界に広がっていることが、世界保健機関(WHO)の調べで明らかになった。過去40年間に約40の新しい病原体が確認され、この5年間に1100もの伝染病の流行が起きた。WHOは伝染病発生情報やウイルス検体の共有が欠かせないとしている。
WHOが発表した07年版の「世界保健報告」によると、67年以降、エイズやエボラ出血熱、SARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザの人への感染、マールブルグ熱、ニパウイルスなど、39の病原体が見つかった。ほぼ毎年新しい病気が生まれている計算で、「過去に例のない速さ」だとしている。
年間20億人と推定される飛行機利用者や膨大な量の物資の国際移動が病気の拡散を加速させていると報告書は分析。特に飛行機移動で潜伏期間中の感染者が本人も気づかないうちに各地に感染者を増やす。病気は数時間単位で国から国へと移動し、拡散防止は「事実上不可能」という。
WHOが最も警戒を強めている新型インフルエンザの発生・大流行が起きると、流行を確認した時点で、全世界で国境を越える移動を全面禁止にしたとしても、感染拡大を2、3週間遅らせるだけの効果しかないとも分析している。大流行が起きた場合、過去の流行をもとに試算すると、世界人口の4分の1にあたる約15億人が感染する可能性が高いという
韓国、米国産牛肉の検疫再開
韓国農林省は24日、今月1日から中断していた米国産牛肉の検疫を27日から再開すると発表した。事実上の輸入再開措置となる。農林省は米国から輸入した牛肉にBSE(牛海綿状脳症)の特定危険部位である脊柱(せきちゅう)が混入していたことから検疫の中断に踏み切っていた。しかし米側の調査と再発防止策を検討した結果「梱包過程で従業員が不注意に混入した」という米側の説明を受け入れ、検疫再開を決めたという。ただ再び脊柱などの混入が検出された場合は、直ちに検疫を中断するとしている
<牛>四日市で危険部位を販売か…三重県、調査開始
三重県四日市市の市食肉センターから牛海綿状脳症(BSE)対策特別措置法で特定危険部位と規定されている牛の頭部の一部「こめかみ」の部分が業者によって継続的に持ち出されている、という情報が同センターで解体処理などにあたる県四日市畜産公社に寄せられ、県などが調査を始めたことが24日分かった。一部は四日市市議が経営する焼き肉店で販売されている、という情報もあるという。厚生労働省によると、焼却が義務付けられている特定危険部位が食肉処理施設外に持ち出された疑惑が浮上するのは同法施行後初めて。
関係者によると、同センターでは「頭処理室」と呼ばれる部屋で、頭部の肉を買い付けた業者が、食用にできるほお肉と舌を頭部から切り取る。頭部のそれ以外の部分は同公社が約70個、ほど、たまるまで冷蔵保管し、まとめて焼却処分している。切り取り作業にセンター職員らの立ち会いなどはない。この市議は精肉店と焼き肉店を経営しており、買い付け業者の一人としてセンターにはよく出入りしていたという。
この市議は取材に対し、特措法施行以前には「こめかみの肉を焼き肉店で提供していた」としたうえで、「今は、ほお肉のこめかみとの境目付近を『珍味』として提供することはあるが、こめかみは提供していない。現在頭部の処理は知人に頼んでいるので詳しいことは把握していないが、こめかみの肉を食肉センターから持ち出すことはない」と疑惑を否定した。三重県によると、指摘を受けた県と県四日市畜産公社などは8月初めに持ち出しがないか調査を始めたが、現時点では不正は確認されていない。中山一・四日市市商工農水部長は同日会見し「現在、持ち出しは確認されていないが、事実解明と市民の安全のため業者の聞き取りなどできる限りの対応を県に取ってほしい」と述べた。また「特定危険部位が持ち出されたとすれば、危険部位の持ち出し(の違法性)についての周知が不十分だった可能性がある。今後周知を徹底したい」と話した。
厚労省食品安全部は「BSEの原因となる異常プリオンは脳や目にたまりやすい。『こめかみ』の定義はこちらでは定めていないが、目の横あたりとなると、食用可能なほお肉とは異なる。名称だけでは判断できないが、疑わしい事例があるなら、県にしっかり調査してもらわないといけない」と話している。同センターは1958年に開設。食肉処理する牛は年約3000頭。同センターを含めて、三重県内ではBSEの牛が確認されたことはない。
中国、豚疾患PRRSに25万7千頭感染発症
中国農業省獣医局は、20日、豚のウイルス性疾患「豚繁殖・呼吸障害症候群」(PRRS)が今年、全国で25万7000頭に発症し、6万8000頭が死に、17万5000頭が処分されたと発表した。全国31の省、自治区、直轄市のうち26地域で感染が確認された。中国で飼育されている豚は約5億頭とされ、これまでに同症候群のワクチンを1億頭以上に投与したとしている。中国では飼料価格の高騰から豚肉価格が高騰しているが、RRSによる影響も指摘されている。
ブタ青耳病、中国経済を直撃…インフレを加速、8%予測も
「青耳病」と呼ばれるブタの伝染病が中国の広い地域で猛威を振るっている。中国主要省のほか近隣諸国にも感染が拡大し、混乱が長期化するとみられている。青耳病の拡大は、中国国内の食料品価格の上昇を通し、中国経済の足元を揺るがしかねない脅威となってきた。 中国農業省は20日、青耳病の発症数が6月中旬時点の4万5800匹から今月19日までに25万7000匹に、死亡数が1万8600匹から6万8000匹に、処分数が5700匹から17万5000匹にそれぞれ増加したと発表した。発生地域は31省・自治区・直轄市のうち26地域に及んだ。同省は6月下旬に監視態勢の強化をはじめとする対策をまとめていたが、効果は上がっていない。
青耳病による中国でのブタの死亡数は2006年だけで40万匹に達したとみられているが、これまでにミャンマーとベトナムでも同様のウイルスが見つかり、近隣諸国に被害が広がっている可能性が指摘されている。
事態を重く見たカンボジア政府は21日までに、中国、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジアなど近隣諸国からのブタと豚肉の輸入を禁止した。ロイター通信によると、サルン農業相は「われわれはウイルスが入り込む前に、ただちに行動しなければならない」と、水際での感染防止に全力を挙げる考えを示した。
青耳病の被害は物価の先行きに脅威を与えている。中国の7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は5・6%と、04年9月以来の5%台を記録した。豚肉をはじめとする肉類が45・2%と急騰したためだ。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、専門家らの間には「5億匹規模のブタが飼育されていることを考えると豚肉価格の値上がりが急すぎる」として、実際には中国政府の発表を大幅に上回る被害が出ているとの見方が強い。 また、中国政府は青耳病のサンプルを外部の国際機関などに提供するのを拒んでおり、「このままでは(同様に中国政府が情報公開を拒み、アジア全体に広がった)新型肺炎、SARSの二の舞になりかねない」との懸念も出ているという。 中国政府は牛肉や鶏卵の供給を増やし豚肉の値上がりを抑えようとしているが、インフレを防止できるかは不透明だ。 ロイター通信によるとクレディ・スイスのエコノミスト、ドン・タオ氏は「青耳病による被害が来年後半まで続くうえ、穀物への洪水被害もあり来年6月までに食料品価格は11・3%に跳ね上がる」と予測。消費者物価上昇率は6・5%、天候によっては8%台にも達し、中国は本格的な金融引き締めに迫られるとみている
【用語解説】青耳病 死亡すると、ブタの耳が青くなる奇病で、「ミステリー病」などとも呼ばれる。正式名称は「豚生殖・呼吸器障害症候群(PRRS)」。ウイルスは体液などを介して伝染する。発病すると高熱や呼吸困難、食欲不振などの症状が出る。ヒトに感染するかなど詳細は分かっていない
中国の7月子豚・豚・豚肉価格史上最高値を更新して上昇
中国農業部の情報によると、今年7月の中国国内の子豚、豚及び豚肉の平均価格は、いずれも史上最高記録を更新して顕著に上昇した、と次のように報じている。2007年7月の全国の子豚、豚及び豚肉の平均価格は、それぞれ1キロ当たり20・11元、13・12元及び20・77元となり、いずれも史上最高記録を更新した。前月比では、それぞれ17・1%高、15・4%高及び17・1%高となった。3ヶ月連続の大幅上昇であるが、そのうち豚肉価格は前年同月比の上昇幅が史上最高となった。子豚価格の最高は遼寧省で、1キロ当たり29・27元。北京市、河北省、吉林省、安徽省、広東省、広西チワン族自治区、海南省では、価格の上昇幅が25%を超えた。
「ビーフ100%」表示を見直しへ/ニチレイフーズ
ニチレイフーズは、同社の「ビーフ100%ミニハンバーグ」に豚のDNAとたん白質が検出されたとの農水省からの指摘を受け、パッケージを見直すことを発表した。早ければ今月下旬ごろから順次変更していく方針だ。これは牛ミンチ偽装事件を受けて農水省が実施している「牛挽き肉加工品の緊急調査」で、DNA検査で「豚陽性」となったことによるもの。 一方、牛肉以外の食肉は使用していない上、JAS法では豚脂や牛脂は食肉と区別して表示するよう定められている。このため、「ビーフ100%」と表示する一方で、一括表示原材料名欄に豚脂を配合していることを明記しているため「JAS法違反ではない」(農水省)とのことだが、消費者の誤解を招くことを避けることから、パッケージの変更をすることにした。今後も「ミニハンバーグ」に豚脂の使用を継続するとともに、すでに販売されている製品は回収しない方針だ。
和牛コロッケ…実は「ホルスタイン」 高級スーパー
■農水省の抜き打ち調査、表示違反判明
農林水産省は10日、ミートホープの牛肉偽装を受けて全国で実施している牛ひき肉加工品の抜き打ち調査で、「いかりスーパーマーケット」(兵庫県尼崎市)が自社工場で製造している冷凍コロッケに、ホルスタイン種の牛ミンチを使いながら「和牛肉を使用」などと表示していた日本農林規格(JAS)法違反が見つかったと発表した。
違反があったのは平成5年から販売している「いかりビーフコロッケ」。同社によると、当初はホルスタイン種を原料に使用し、13年に和牛に切り替えた。しかし、製造担当者らのミスで15年にホルスタイン種に戻したことが社内に伝わらず「和牛を使用」とパッケージに表示していたという。 農水省の調べでは、伝票の残る今年8月までの1年8カ月だけで、計10万7000個余り(約6・4トン)が販売された。また、「北海道男爵芋使用」とも記していたが、7%は米国産の乾燥マッシュポテトだった。 同スーパーは京阪神を中心に25店舗を展開。高級食材の取り扱いで知られている。 一方、抜き打ち調査は110点を対象に実施。23点に牛肉以外の混入が見つかったが、いずれも機械の洗浄不足などが原因だった。農水省では抜き打ち調査の対象を牛肉以外の食肉加工品に広げ、調査を継続する。
「牛肉100%」に豚の成分 ニチレイのハンバーグ
冷凍食品大手のニチレイフーズは9日、「牛肉100%」と表示している同社の「ミニハンバーグ」から豚の成分が検出されたため、「牛肉100%」の表示を取りやめると発表した。今月下旬から「牛肉使用」に改める。ハンバーグの風味と食感を向上させるため、豚の脂肪を牛肉に混ぜていた。食肉はオーストラリア産牛肉だけを使用しており、製造工程で豚肉が混入した可能性はないと説明している。
世界初、「鶏肉ミルク」開発=アレルギーなし、牛乳と同栄養−タイ
【バンコク10日時事】タイの国立シリラート病院は10日、鶏肉を原料とし牛乳とほぼ同じ栄養分を含む「ミルク」を開発したと発表した。牛乳を飲んでアレルギー症状が出た乳児にこのミルクを与えたところ、大半の乳児はアレルギー症状が出なかったという。同病院は「鶏肉ミルクの開発は世界で初めて」と説明している。
このミルクは鶏の胸の肉にビタミンやミネラルなどを加えて特殊加工し、零下72度に冷やして作る。色は乳白色。水で2倍に薄めて飲むが、豆乳を甘くしたような味がする。
“豚由来肉骨粉の養魚飼料への給与が解禁に”
8月7日開催の食品安全委員会プリオン専門調査会において、豚由来たん白質の養魚用飼料原料に用いることに係る調査・審議を終え、食品安全委員会へ食品健康影響評価を提出することとなった。豚肉骨粉については、平成17年3月に鶏、豚用に解禁され使用されたが、養魚用についてはリスク評価に必要なデータが不足していたことから、積み残されていたものである。なお、BSE発生前の養魚飼料への肉骨粉の使用は4〜5千トン/年程度である。
今回の豚肉骨粉の養魚飼料へのリスク評価には、
- 製造・販売過程における交差汚染
- 魚のプリオンに対する感受性・伝達性
- 環境中(特に水中)のプリオンの人へのリスクについて検討がなされた。
3.の水中のプリオンの人へのリスクでは、「プリオンに汚染した養魚飼料の食べ残しによる水質汚染により、その水を人が飲む確立等から最悪のシナリオを想定した場合にあっても、人へのリスクは無視できる。」と報告している。食品の安全性の確保は、万人の要求するもので大事なことではあるが、養殖場の水を飲むことまで考えて食の安全性の議論が必要か考えさせられる
|