US¢/LBS | 前年比 | |
2014.1 | 212.2 | 111.0% |
2014.2 | 214.4 | 116.8% |
2014.3 | 239.0 | 123.3% |
2014.4 | 229.0 | 119.9% |
2014.5 | 229.0 | 111.4% |
2014.6 | 236.6 | 118.0% |
2014.7 | 252.9 | 131.8% |
2014.8 | 254.8 | 132.9% |
2014.9 | 248.0 | 127.8% |
米国産牛肉の価格が高騰し、世界中のサプライヤーはまだ安かった豪州にシフトした。その結果、豪州産の引き合いが強くなり、豪州産牛肉も高騰し始めた。追い打ちをかけるように、豪州でも干ばつがあったことで、日本で流通量の多い米国産、豪州産の牛肉はもろに相場高が影響したのである。
高騰している間に生産者は通常よりも出荷頭数を増やした。いわゆる、価格の高い時に出荷するという「早出し」である。
これが意味するのは、2015年に豪州の牛肉も頭数が減るため、さらにこの高騰している状態が続くということである。一時的に価格が下がることがあっても、長期的には高い状態が続くことが予想される。
国産牛肉に関しては、飼料の高騰、東日本大震災の影響が続いている。
生産者が減っていることもあり、価格は今後下がることは見込めない。
グラフは2014年の国産牛肉の相場平均の推移である。年間通して価格は上がっており特売の組みにくい状態であったと思う。
しかし、実はこの高くなった価格でも2008年~09年の状態で、2005年~06年は今よりもkgあたり300円から500円以上高かった。むしろ、ここ数年相場が安すぎて生産者が苦戦していただけで、だいぶ市場がもとに戻ってきたと言った方が自然なわけである。
今後、国産牛に関しても2014年よりも価格が高くても対応しなくてはいけないと思っておく方が良い。
食肉は、生きるために必要という認識が高まってきている。
肉食が、健康の源になり、肉食のデメリットよりも、優位性が大きく報道され、健康には「健康維持には、食肉が不可欠」、という認知度が高まっている。
食肉が年寄りにとって、長生きをするためには不可欠な食べ物。
「長生き、するために肉を食べよう!」という認識等、が明確になってきたことが大きい。
牛肉の赤身は、ボケ防止と、体の基礎を作る食べ物。
豚肉は疲労回復にも良い。
鶏肉は低カロリー・高タンパク。
健康に生きるためには食肉摂取こそ重要。食肉は、非常に重要という事実を消費者は受け入れてくれたからだ。
【5%⇒8%への増税と総額表示から本体価格表示へ】
2014年は消費税が上がり消費者の生活にも直接的な影響が出た。
これによって、増税前の駆け込み特需に取り組んで成功した企業もあったが、増税の月は事実上、売上は減となった。
しかし、長期的には精肉の売上は好調で利益も前年超えしている企業が多い。
実際、好調だった企業は、増税とともに本体価格表示へ切り替えた企業がほとんどであった。
今まで、税込価格で、消費税分を取れなかった分、外税とすることで、消費税が、精肉の収益に影響を及ぼすことがなくなったといえる。