15年2月の飼養戸数・頭数考察

 
平成15年2月1日現在の畜産統計の概要は以下の通りである。

15年2月1日現在の飼養戸数。頭数
畜種 飼養戸数 飼養頭数 1戸当り 前年比戸数 前年比頭数
乳用牛 29,800 1,719千頭 58 96% 99.60%
肉用牛 98,100 2,804 29 94% 98.80%
9,430 9,725 1,031 94% 98.8%
採卵種 4,340 137,272 31,600 96% 99.7%

●肉用牛
 飼養戸数は10万戸の大台を割りこみ98,100戸、前年比5.9%減。
飼養頭数は280万4千頭で1.2%減。

 戸数の減少には相変わらず歯止めが掛からず20数年減少中。

 頭数減はBSE発生に伴う滞留牛のため8年ぶりに増加した昨年とは異なり、卸値価格が回復から高値安定したことが出荷環境の改善に結びついたこと、滞留牛が解消したことによる。

 飼養戸数の減少は、飼養者の高齢化、後継者不足、環境対策などから小規模の飼養者層を中心として飼養中止が続いているため。

 1戸あたりの飼養頭数は昨年に続いて2頭増加した。

 飼養頭数は3万8千頭減少しているが、この殆どがBSE発生による出荷控えが解除された結果であり、出荷が促進された模様。

 肉用種は170万5千頭(0.4%減)
 乳用種は110万頭   内ホルスタイン 47万頭(2.6%減)
                内交雑種    63万頭(2.2%減)
                乳用種に占める交雑種の割合は57.2%

 飼養構成比は、肉用種が全体の60.8%(0.5%ポイント増)

 乳用種は39.2%(0.5%ポイント減)となり、内ホルスタイン種は16.8%(0.2%増)、交雑種は22.5%(0.2%減)。

 肉用種と、乳用・交雑種の構成比は「60.8:39.7」で前年の「60.3:39.7」に比べて肉用種がわずかに増加した。

 戸数は地域別では、全地域で減少しており、九州4.8%減、東北6.6%減など。

 飼養頭数は、九州が0.2%減、北海道2.2%増、東北2.7%減。

 規模別では、飼養戸数「200頭以上」の農家は 2,580戸。(前年比20戸減少)

 子取り用雌牛飼養頭数は64万2500頭で、0.9%の微増、戸数は8万4,400戸、で5.5%減少した。


●乳用牛
 飼養戸数は、29,800戸(3.3%減)で、飼養頭数は171万9千頭(0.4%減)となった。頭数減はBSEの影響。

 経産牛は 112万1千頭(0.4%減)
 未経産牛は 59万1千頭(0.2%減)


●豚
 戸数は9,430戸で5.7%減。

 昭和61年から減少傾向が続いている。

 飼養頭数は972万5千頭で、1.8%増と、5年ぶりに回復した。

 1戸あたりの頭数は1,031頭(7.2%増)と、1千頭台に突入した。

 このうち、子取り用雌豚飼養戸数は8,300戸(5.6%減)で、88%が繁殖をおこなっている。このうち8割強が、一貫経営をおこなっていると推定。

 飼養戸数減は使用者の高齢化、後継者不足、環境問題から小中規模の飼養者層が飼養中止したためで、頭数の増加は豚肉需要に支えられて大規模層による規模拡大があったため。

 飼養頭数は、九州が変わらず、関東で2.8%増加、東北で2.4%の増加。



出典:食肉通信5月20日号より